倭の五王ー35 阿麻氐留(アマテル)神社 Ⅱ

 《本居宣長のあやまち》
   すでに本居宣長は、『古事記伝』でこのことをくりかえし
  説いた。天照大神は、太陽の神格化であり、一地域の神
  ではない。全地表を照らす最高神だ、というのである。
   
  【 さて又四海万国、此大御神の御光を蒙り、御霊を蒙りな
   がら其ノ初メの趣をも知らず、此ノ皇国に生(アレ)座ること
   をも知らずて、皇国のすぐれて尊きことをもすべて知らずて
   あるは、外ッ国には、すべて神代の正伝説(タダシキツタ
   エゴト)のなき故なり。】    ・・・・・・・(『古事記伝』七)
      
  天照大神を皇国(日本を天皇の国)の中心とすると共に、全
 世界の国々の中心とする、宣長流の皇国史観の精髄がここに
 語られている。それがそのまま、敗戦に至るまで、戦前型の皇
 国史観とされていたのだ。
  このような「教養」のもとに育ったわたしたちは、「天照大神は
 神々の中の神、最高の主神」、そのように思いこまされてきた。
  これに対し、津田左右吉を継承した戦後史学、そこでは、天照
 大神をめぐる神話の一切合財を、後代の造作ときめつけ、史実
 に非ずと論断し、切り捨ててきた。その完璧すぎる全否定は、安
 易な結論への安住を生むこととなったのではないだろうか。「神
 話では、天照大神が最高神」。・・・この命題に対しては、再吟味
 が成されようとはしてこなかったのである。・・・

  以上前ページより、古田氏著「古代は輝いていた」から、その
 まま書かせてもらいました。
  面倒くさいでしょうが、ぜひ、読んでいただきたかったのです。

 古田氏著の書き写し文についてわたしなりに要約して見ます。
  
  対馬の「阿麻氐留(アマテル)」神社と出雲の神社との「位取
 り関係」の中で、出雲の神が上位でアマテルオオカミが下位神
 という古伝承(アマテル神社宮司による)がのこっている。
  出雲の神が主神で、アマテルオオカミは従属神ということであ
 った。それを記紀神話(新作神話)では、その位取りを逆転させ
 天照大神が主神で出雲神が従属神、と完全に入れ替えさせら
 れてしまった。
  古伝承から推察すると、その当時(一回目の「天降り」の時に
 は)は、筑紫、出雲、越の国、と連なる日本海側の連合国があ
 り, そしてそれに加え、出雲、琵琶湖周辺、京都、大阪、奈良
 と、出雲から近畿を縦断する広大な銅鐸王朝があった。このよう
 に強大、広大な国家の存在に、一回や、二回では駄目で、本当
 のところ十回も繰り返し(天降った)のかも知れません、それらを
 まとめて数回の(天降り)で象徴的に表現しているのかもしれま
 せん。
  要するに、古伝承神話と記紀神話の間で下克上の神話戦が
 あったと、と考えた方が、より納得させられるものがあります。
  「天降り」とは、天国と出雲連合国の戦いの模様を、天国の
 水が硬い出雲国の岩盤にじわりじわりと、浸み込んでゆく模様
 を描いていたということでしょうか。
  出雲国側にとっては迷惑千万、常に天国側の侵食の強い圧
 力と脅威にさらされ続けていなければなりません。その不安を
 抱えながらも侵食に対する備えには神経を尖らせ続けtてきた
 世紀だったとおもわれます。 そしてやがて「国譲り」で語られ
 ている簒奪の目に遇ってしまったのです。

   韓半島南部から対馬、壱岐の島、そして九州北岸から繋が
 る出雲・越の国へと、地理的条件を思い浮かべてみれば、容易
 に察しが付くくとおもいますが、小船をポンと対馬海域に浮かべ
 れば、対馬海流に乗って、自然に九州北岸、島根、能登、佐渡、
 新潟とそれぞれの海岸に漂着してしまいます。
  人の流れも、文化のながれも、この通りと考えて差支えなく、
 水が高いところから低いところへと流れて行くのごとく自然の成
 り行きで、その流れを食い止めることは出来ないのです。
  このようにして、容易に九州王国も出雲王国も膨れ上がって
 行った。しかしその内部から侵食勢力が少しづつ膨張して行き、
 ついにはその母体までをも飲み込んでしまった、の流れ、これが
 古代の歴史の流れだと思います。
  古代の新興勢力王朝、それが近畿王朝であったのです。
  
  本居宣長の皇国史観、江戸時代に創られたこの思想が、尚
 今現在のわれわれの頭を雁字搦めに縛りつけているのです。
  神聖にして崇高な聖域に昇らせてしまった本居宣長の記紀
 神話の注釈論が古代の歴史を曖昧模糊とさせ、霧の闇に葬り
 去ろうとさせているのです。
  宣長魔術師に化かされてはなりません。
 自分の目を、パッ と真開いて、神話も歴史も直視しないと
 真実が見えてこないということが、私も少し解ってきようです。
   ・・・それは本当かな??・・・・・

  以上、取り留めの無い話になってしまいましたが
            ご容赦の程を・・・ 。

 次は本題の倭の領域に入ってゆきます。・・・ではまた・・・
 
 
 

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