卑弥呼-17 東治と東冶

前ページの続きです、
 夏の政治上の統治・感化が直接倭人におよんでいた.

中国の歴代の王朝は、東夷(特に倭国)が、礼節を守る、
二心ない忠誠心ある国として、厚遇し、特別な関係
のなか文化史的交渉相手国として扱ってきた。、、、、
 ・・・・・・これが陳寿の歴史観だったのである。
 さらに古田氏は「(邪馬台国)はなかった」で、特に力説
 しているところがあります。
  それは、陳寿の倭人伝に対する思い入れ、その
 倭人伝のなかに歴代中国王朝と倭人の、ずーっと変り
 ない貢献交渉、二心(ふたごころ)のない付き合いの
 仕方に、「夏」の始祖「禹」が五服の制(礼)を布き、周代
 は六服、九服と中国王朝に対して、夷蛮のとるべき(礼)
 を布いてきた、そしてそれを忠実に守ってきた倭人を高く
 評価し、そしてそれを陳寿は、東夷伝序文中に、三国志
 を貫く思想性、歴史観を東夷伝、倭人伝に盛り込んだ
 のである。
   そしてその壮大な中国古代、二千年近くにも及ぶ、
 遠大かつ、哲学的な歴史観を、東夷伝序文中に、
 古田氏は見出していたのである。
 
 古田氏はここのところをまとめて、言っています。
  すなわち、夏の始祖禹は、東巡して会稽山にいたって
 「五服」の制を布き、神聖なる「東治」のもと、夷蛮を教化
 した。実に、その遺風を倭人が今に伝統している、と。
  「会稽東治」・・・・・この簡潔な一句によって、陳寿は
 『三国志』東夷伝をつらぬく思想性を表現しようとして
 いたのである。・・・・・とも。

 さらに古田氏はいっています・・・・
   范曄、 かれこそ、「会稽東冶」と改定した最初のひと
  だった。・・と。
   かれは、一面では「永安三年」という分郡の画期線
  に注意をおこたったとともに、反面では、『三国志』の
  基本をなす思想性をも見すごしてしまったのである。
   歴史家として、致命的な失錯である。
  しかも令名ある『後漢書』の著者であったから、その
  過失の影響は後代にまであまりにも遠くかつ大だった。
   ために、『三国志』の深い意味を蔵した「会稽東治」と
  いう原句まで、現代のすべての学者によって、
  「会稽東冶」と改定され、陳寿の地理的認識に対し、
  永く無実の罪をきせることとなったのである。
         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と。

  さらにこの点を掘り下げてゆくと、「邪馬壹国」という
  表記の由来があきらかになってくる(ここのところは
  後に述べるといっています)。
         ・・・・・・・・・ともいっています。
会稽東治・・・は
  「禹」の国が会稽山の東を治めたという意味です。
 会稽東治の東とは・・・
  「禹」の都は洛陽です。その洛陽(を北とする)から、
  東巡(東の会稽山に巡行)して、そこに諸侯を集めて、
  夷蛮を治める礼を布いた地(会稽山、この山を南とし
  て)、の、南北の緯度を東へそのまま平行移動すると、
  ちょうど九州の南北がすっぽり入る緯度となるのです。
  会稽山の対岸は九州、倭国は九州にあったのです。
  そして、中国の対岸、すなわち中国の東の海を越えた
  対岸、九州の倭国が中国古代の夏の布いた礼(五服の礼)に
  忠実に従ってきた、ということをのべていたのです。

(この点、陳寿は地理的な感覚は正しかったということが
  証明されています。)

ここで、もし会稽東冶(かいけいとうや)を、正しいとして、
  考えてみますと、
  その会稽東冶から東へ緯度に対して平行移動してみ
  れば台湾の北端を通って、日本列島のどこをも通らず
  意味の通じない(かいけいとうや)の東となってしまう
  のです。
 してみると、やはり「会稽東冶」は「会稽東治」でなくて
  はならず、陳寿の書いた「魏志倭人伝」の中の女王
  国は会稽東治の東、つまり、九州の「 地」 でなけれ
  ばならなかったのです。
 
 今現在魏の都である洛陽と、かって夏の時代に治め
 たといわれている会稽山をそのまま並行移動して、は
 っきりと九州(女王国として)に定めが付くところを、
 
 地図の上では漠然として意味をなさない「会稽東冶」
 (かいけいとうや)を、「後漢書・倭伝」の中から取り出
 し、邪馬台国論者に都合のよい「会稽東冶」が正しい
 として、現代の学者こぞって「三国志」を説いているの
 です。
 ・・・・・・・・おかしいとおもいませんか?・・・・・・・。

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